1625(寛永2)年、常陸国松岡から新庄へ来た初代藩主の戸沢政盛公が新庄城を築城し、開府したことから本市のまちづくりは始まりました。
そして、2025(令和7)年は、開府400年を迎える節目の年です。
本市では、これまでの「まち」の成り立ちや歴史を再認識し、郷土への愛着と誇りを持って、次の100年への新たなまちづくりにつなげていきます。
令和5年度の開府400年記念事業実行委員会の総会を7月に開催し、今年度の事業計画などが決定しました。
今年度は、学びとふるさと意識の醸成を中心に、以下の事業に取り組みます。
新庄開府400年記念事業のキックオフイベントとして、令和4年5月14日に、直木賞作家で本市の観光大使を務める今村翔吾さんを招いたトークショーを市民プラザで開催しました。
今村さんは同記念事業の総合アドバイザーも務めています。
トークショーでは、小説家となって江戸時代の火消しを書こうとした際に、藩財政が厳しい新庄藩のことを思い出し「ぼろ鳶」として書いたエピソードを引き合いに「飢饉で人口が半減した時代もある中、新庄の人たちは立ち上がり、危機を乗り越えていった。そのDNAが今も引き継がれて、大変なときでも明日を見続けられるのが新庄の強みである」とのお話がありました。
また、今村さんからは「新庄の良さを知らない人がたくさんいる。新庄の良さを伝えるために、総合アドバイザーとして、できる限りのことをしたい」とのお話もいただきました。
「新庄開府400年。言葉にしてしまえば一言ですが、その歴史をひもとけば、さまざまなことがあったと思います。喜ばしいことだけではなく、そこには耐えがたく、苦しいこともあったことでしょう。それら全てを含み込み、新庄の人々は歴史を紡いできたのです。
今、400年を迎え、また次の100年を見据えるときが来ています。その中で最も大切なものは、歴史の紡ぎ手である子どもや若者たち。よそ者の私だからこそ見える新庄の魅力があるはずです。そうした魅力も含め、新庄の子どもや若者たちと一緒に、次の100年を見据える「何か」を打ち出していければと、強く思っております。」
本市では、新庄藩7代藩主戸沢正良公が創設した新庄藩の藩校「明倫堂」の名称を継承した「新庄藩校 明倫堂講座」を開催しています。
これは、郷土の歴史・文化を深く愛するとともに楽しく学び、全国に誇れるまちづくりへとつなげていくことを目的にしています。
新庄開府400年記念事業の基本方針や概要です。
直木賞作家 今村翔吾氏トークショーと新庄藩校 明倫堂講座年間テーマについてです。
新庄開府400年記念事業実行委員会総合アドバイザー 今村翔吾氏関連事業と、歴史文化遺産ガイドマップの作成についてです。
歴史まちづくり推進シンポジウムと新庄中学校(ふるさと学習)についてです。
新庄城二の丸跡発掘調査についてです。
第二回歴史まちづくり推進シンポジウムの概要についてです。